大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/3/18

午前10:30- 安渡第二

いつもの大槌町内の民宿ではなく、諸事情で宮古市のホテルに宿泊した我々は8時過ぎにチェックアウトして、急いで大槌町社会福祉協議会へ向かいました。というのも、この日から仮設住宅集会所でサロンを開催する際は、主催者が社協へ鍵を取りにいって開錠し、終了後は様々なチェックをしてから施錠するようにと言われたからです。これまでは支援員配置事業所がこれらの業務を遂行していましたが、経年でこのように変化したようです。人手不足、予算不足はどこも頭を悩ませていることなので、協力できることは頑張ってやりましょう!と張り切って出かけました。

そうなると、いつもサロンが終わってもNHKのど自慢を集会所で見てから帰る人のために少々長くとどまらなければならないかな?と思い、町内のコンビニエンスストアで昼食を買い込んだところ、久々に子ども夢ハウスおおつちで働いていた作業療法士さん、そして所長さんにばったりお会いしました。何でも、夢ハウスはこの春に終了することが決まり、今日がお別れ会なのだそうです。会場は我々がサロンを行う仮設に隣接した公民館と言われました。

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スタッフ二人でまず集会所のカギをあけ、暖房を入れ、設営。アシスタントなすちゃんには最高齢の常連さんを自宅まで迎えにいってもらって、と大忙し。窓の外でも、見知った方がバタバタと動き回り、声をかけたら

「ごめん、今日夢ハウスのお別れ会で台所の手伝い!」

と言われました。

「あとで虎舞を見にくるといいよ」

と誘っていただいたので、集まった皆さんにどうするか聞いたところ

「じゃ、行こうか」

とサロン終了後、みんなでそろって遊びに行きました。公民館のホールは近隣の住民、関係者で満杯です。

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サロン参加者のお一人の手を握って入館した私は、そのまま図々しく特等席に座ってしまいましたが、おかげで至近距離にて素晴らしい虎舞を(初めて)見ることができました。大迫力!!そして夢ハウスで何度も遊んだ子供たちが、すっかり凛々しい表情に成長していたのでびっくり。月日の流れ、ですね。

午後13:00- 吉里吉里中

二か月ぶりの吉里吉里中仮設です。時間前、ワゴン車が集会所の前に停車して中から以前参加してくださった方が話しかけてきました。

「ありゃ、今日は歌っこの日だったの。知らなかった。ちょっと用事があるから出られないの、ごめんなさいねえ」

いえいえ、お気になさらず。こんな出来事もあり、もしかしたら今日は参加者ゼロかな?という予感も。しかし開始直前、てくてくと遠くから歩いていらしたお二人が入室してくださいました。

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歌を歌いながら、吉里吉里の昔話を色々とうかがいました。浪板の海岸は昔、とてもきれいな松の木と砂浜が自慢だったこと。そういえば私も幼い頃、何度か父親の職場旅行で海水浴に来ていたことを最近思い出したのですが、松林はかすかに記憶に残っていました。

「吉里吉里の浜は津波前とそれほど変わらないの」

と言われ、いつも犬の散歩に訪れる吉里吉里の砂浜には、時々面白い形の貝殻やバフンウニの殻が落ちているのは昔からなのだなあ、と合点がいきました。

この仮設集会所も、今年の秋には無くなりそう、そうなったら街中の公民館にいらしてね、と言っていただき、この日のサロンはおひらきとなりました。

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お手洗いの壁に貼ってあった昔の吉里吉里の地図です。

15:00- 吉里吉里第二

サロンで使用するお茶っ葉と紙コップが無くなったので、途中のコンビニエンスストアで買い足していたら、吉里吉里第二のSさんから私のスマホにショートメールが入り

「今日の鍵開けはどうなってますか」

と聞かれました。もしかしたら既に集会所へきている?となすちゃんと顔を見合わせて、急いで向かいました。申し訳なかったです。

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サロンには四名の方がご参加下さいました。とても賑やかに、笑い声の絶えない一時間となりました。なすちゃんの不思議なあてふりのオーラ、鉄板ですね!!

活動中、大槌社協の方がいらして様子をご覧になっていたのですが、新年度に向けてどういった形で我々がサロンを継続していったらよいか、ということを相談できたら良いなあと思っていたので、実際の場面をちょっとでも知っていただけて良かったです。帰りの鍵かけもお願いすることができました‥ありがとうございます。

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