宮古市「鍬ケ崎小」「西が丘」2018/2/4

午前10:30- 鍬ケ崎小

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このままずっと続いていくかと錯覚していましたが、やはり物事には終わりがきます。他の仮設団地と同様に、宮古市の鍬ケ崎小学校仮設および西が丘仮設は今年度中に解体されるために、この日のサロンが最後となりました。住民の方々にとって、この六年間はどんな風に受け止められているのだろうか‥やはり晴れ晴れとした気持ちなのか。それとも寂しいという感情が強いのか。私はそれを聞くことはありませんでしたが、最後のサロンはせめていつも通り明るく楽しく遂行しようと思いました。

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小学校の校庭に建設された仮設なので、春になると綺麗な桜の花が鑑賞出来て、秋には銀杏がいちょうの木から落ちてきました。四季の豊かな場所でした。最初に訪問した時のことをはっきりと記憶しています。暮れも押し迫った冬の日に、皆さん足元にブランケットを巻きながら畳に直接座って一緒に歌を歌ってくれました。同席してくれた若い男性の支援員さんが、我々の活動をとてもほめてくださって、それでとても元気が出たことも思い出されます。

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いつも通りに歌って、いつも通りに終わろう‥と考えていたものの、やはり最後はきちんとお別れをしなければ‥と、蛍の光を歌いました。私も皆さんも目を真っ赤にはらしながら、声を張り上げて歌いました。どうかこの先も元気で幸せに暮らしてくださいますように。

午後13:30- 西が丘

しょんぼりしながら西が丘に移動して、買った弁当を食べつつ窓の外を眺めて

「この大雪だから、もしかしたら公営住宅から歩いてくる皆さんは来ないかな」

と思っていたのですが、何と!徒歩組の皆さんは乗り合わせてタクシーでご来場!!今日が仮設サロン最終日だから何としても来る!と強い意志を持って集まったのだそうです。頭が下がります‥。

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自家用車組も集まって、いよいよ最後のサロンです。しめっぽいのやあね、ということで西が丘の皆さんは最初からテンション高く歌って踊って!!大宴会です。

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アシスタントなすちゃんも渾身のダンス!手足がなめらかで、東京音頭がまるでフラのよう!懐メロを歌う時も次から次へとリクエストがひっきりなしに続きました。1時間じゃとてもじゃないけど足りません。このまま延長しましょうか、などと笑い声が絶えません。

西が丘の初日もはっきり記憶しています。ひな祭りの時期だったので、談話室の片隅にひな飾りがありました。今はお会いすることもなくなった元住民の皆さんが、誰がどこに座って何をリクエストしてくれたのかもおぼえています。一回いっかい、本当に貴重な出会いばかりでした。

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「じゃあ、今度は公営住宅の集会所でね!!」

「待ってまーす」

と皆さんに言われてお別れしました。そう、仮設のサロンは終了ですが、我々はまだまだこれから先も通い続けて、皆さんと素敵な歌声をこの町に響かせていきたいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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About K.Chida

東日本大震災の被災地となった三陸沿岸で暮らす人々を対象に、音楽療法による支援を行っている岩手県在住の音楽療法士です。2013年2月に一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクトを設立しました

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