大槌町「安渡第二」「小鎚第十七」「小鎚第四」2017/12/17

午前10:30- 安渡第二

最高齢96歳のTさんが六年間一人暮らしを続けた仮設住宅を出て、災害公営住宅へと転居する日が近づいていました。アシスタントなすちゃんがいつも通りお部屋までお迎えにあがると、残念ながら空調設備の工事をするために業者さんを部屋で待っていなければならないので不参加とお返事されたとのこと。年明けは新生活がスタートして、少しは落ち着いている頃でしょうか?

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コアなメンバーで歌を歌いながら、今シーズンの不漁について話題が出ました。鮭もイクラも何もかもがとれなくなってしまって、本当に海辺は大変です。画像に移っている左側の方、真ん中の方はずっと魚の加工場で頑張ってきた方々なのですが、プロによる新巻き鮭の作り方をレクチャーしてもらいましたよ!ぬめりをとるのと、目ん玉に塩を塗り込むのがポイントらしいです。いつか役に立つかしら。

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いつまでたっても、予定表に「えんころ」と書かれる我々‥まあ、気にしてませんけど。

午後13:00- 小鎚第十七

だあすこ(農協産直と食堂)で昼食を済ませて、蕨打直(わらびうちな)という地名にある小鎚第十七仮設へと向かいました。ここもすっかり住民が少なくなり、元気なUさんと集会所の開錠をしてくれるNさんのお二人だけです。

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Uさんは毎回のように、仮設から出た住民の見守りやコミュニティ形成について、我々に色んな意見を求めてきます。私も毎回、一生懸命考えてお答えしているつもりではありますが、どうしても大槌町では我々の活動が浸透しにくいまま六年が経過してしまい、宮古市のように災害公営に移った方に対しての活動を開始できずにいるもどかしさがあります。Uさんには泣き言を言わずにもっと呼び掛けてみろ!と尻を叩かれれているような感じです。

15:00- 小鎚第四

大槌町の山間部は元々「金沢村」という自治体だったのですが、ここでは何と砂金が沢山産出していたそうです。参加者のKさんはここのお生まれで、今でも鉱山跡があるのよーと教えてくれました。

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ずっと海辺の町として大槌町をとらえていたのですが、金沢地区の風習や歴史をうかがうと、本当に山の民なのだなあと驚くことがたくさんありました。色んな山の獣を狩り、その肉や毛皮を使って生活してきたエピソードが大変面白かったです。

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