大槌町「小鎚第十七」「小鎚第四」「小鎚第五」2017/2/26

10:30- 小鎚第十七

ここ数か月、歌と体操のサロンと映画鑑賞会を交互に開催している小槌第十七。映画の時は朝早く民宿を出て、だいたい九時には到着するようにしておりました。この日、我々はすっかり歌の日だから遅くても大丈夫と思い込んで、のんびりと向かったのですが、Uさんとスライドを見始めた途端にKさん(いつもお昼ごはんなどを世話して下さる女性)が入っていらして

「今日、映画の日だと思って3人九時から待っていたんですけど、お見えにならないから一時間で解散したんですよ!いらしたんですね!」

と慌ててご飯の用意をしてくださり‥申し訳ないやら恥ずかしいやらで、我々もパニックになりました。本当にすいませんでした‥前日に確認するべきでしたね。

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これがKさんの作ってくださった卵フライ。手前はUさんが産直で買ってきた寿司です。

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Kさんはご用事のため、すぐに退出なさいました。Uさん、Nさんと一緒に活動の続きをします。昭和の大女優というスライドを観ながら、お二人の若き日の話をうかがいました。私、のんきにフライ食べてます。

Uさんから気になることを聞きました。この五年間、ずっとイベントの予約(我々のような支援団体が仮設団地の集会所を使用する時の)を受け持っていた大槌町支援員配置事業所が、この春に規模を縮小(もしくは廃止?)するために、小槌第十七の担当支援員さんもお辞めになるということ。そしてイベント予約は他の団体が担当するかもしれないということ。2017年度も変わらずに訪問してサロンを開催しようと考えていた矢先に、なんとも不安になる情報です。もちろん住民の皆さんも困惑なさっていました。果たして、どうなるのでしょうか。良い方向に動いてくれるといいのですが。

13:00- 小鎚第四

わらびっこ商店街の立ち食い蕎麦で小腹を満たして、隣接する小槌第四へお邪魔しました。この日は二名の方がご参加下さいました。いつもいらしていたKさんは、この日に新居へとお引越しとのこと。めでたいですね!いつかまた、新居からサロンに遊びにきていただけるといいですね。

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昭和一桁生まれの、生粋の安渡っ子であるRさま(皆さんがそう呼びます)に、一時間たっぷりと大槌町の移り変わりを教えていただくことが出来ました。ところどころ言葉がわからない場面もありましたが、隣にいらっしゃるSさんがその都度解説を入れてくださったので、とても面白く聞き入りました。

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大槌町は火事が何度もあり、そのたびに皆さん苦労なさったようです。東日本大震災の夜も、ガソリンスタンドの爆発で火の粉が夜空に舞うのを、高台から眺めていた‥と思い出話をしてくださいました。海辺に住む安渡の皆さんと、大槌町内(町方)の人々の交流についても、これまでより詳しく知ることができました。

15:00- 小槌第五

2016年8月以来、実に半年ぶりの訪問です。昨年秋の台風10号による浸水被害で、我々がいつもお邪魔していた集会所を含むB棟が居住できなくなり、今回はA棟の空き部屋を利用した応急の集会所を訪問いたしました。B棟のあった場所は、すっかり更地になっておりました。

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のんきにピースサインをしておりますが、裏側の入り口が施錠されていたので少々焦った表情です。

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小槌第五は最後の2回ほど、参加者ゼロだったので(それで定期訪問から外れました)今日も誰も来ないんじゃないかしら?とダンスを踊っておりました。しかし

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二人の方がご参加くださいましたよ!わーい!田端義夫の歌を歌ったり、三陸ことばのスライドを上映しております。女性の方(以前、一度だけご一緒しました)は楽し気に見てくださったのですが、どうにも男性の方の反応が‥20分ほどして

「じゃあね、お邪魔しました」

とお帰りになりました。あらら。

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その後、自治会長さんも様子を見に来られて、この半年の小槌第五仮設について教えていただきました。以前、何度もサロンに来てくださった女性が亡くなられたこと。気持ちが落ち込んでずっとこもったきりになっている方の存在。自宅再建予定の土地造成が遅れていること。皆さん、しばらくお会いしない間に大きな状況の変化がありました。大槌町内はどんどん新しい街づくりが進んでいるようですが、こうやって復興の流れには乗れずに孤立化していく世帯も多く、外から見えづらい状況なのだと痛感しました。

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