吉田戦車&伊藤理佐イベント報告2

岩手県宮古市で開催された「はあとふるフェスタ2012」での、吉田戦車さん&伊藤理佐さん御夫妻のイベントをご報告いたします。
14日(日)
10:00-11:00
「トークショー」 定員40名
はあとふるフェスタというイベントは、NPO法人宮古圏域障がい者福祉推進ネット主催だったので、スタッフは福祉関係者が多く、ボランティアに従事した人の中には障がいを持った方が含まれていました。
今回のトークショーにも、障がいの有無関係なく、お二人の漫画に興味のある多くの皆さんがお集まり下さいました。
会場は元・化粧品屋さんを再利用した場所だったので、少々トークショーをするには面積や設備の面で不安がありましたが、スタッフの皆さんの努力のお陰で立派な会場が設営されました。
来場したお客さんも、誰ひとり立つことなく、全員がきちんと座って落ち着いた状態でお二人の楽しいトークを楽しむことが出来たと思います。
司会は不肖、私が務めました。
(背後のパワーポイント資料も担当)
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トークショーの内容は以下の通りです。
・吉田戦車さんの略歴紹介
・吉田戦車さんの作品紹介とご本人による解説
・創作にまつわるエピソード紹介
・伊藤理佐さんの略歴紹介
・伊藤理佐さんの作品紹介とご本人による解説
・創作にまつわるエピソード紹介
・お二人の出逢い
・お互いの作品に対する感想
・「まんが親」「おかあさんの扉」でのネタすみ分けルール
・交友関係のある漫画家さん、その他とのエピソード紹介
作品紹介では、全てを網羅するには圧倒的に時間が不足していたので、私の個人的なセレクトになってしまった結果、ちょっとマニアックな部分が多かったきらいがありますが、とても丁寧に解説していただきました。
また、フロアからの質問で「お子様について」「どんな作家・作品に影響を受けたのか」などが寄せられ、これらに対してもお二人からとても貴重なお話を聞くことができました。
前日の似顔絵サイン会および書店サイン会どちらにもいらしたお客さんが、このイベントにも多くご参加くださり、熱狂的なファンがこの宮古にも多くいらしたのだなあと、あらためてお二人の人気ぶりがうかがえました。
吉田戦車さんは東日本大震災の直後から、実際に足を運んでボランティア活動を行い、ご自身の故郷である岩手県の復興に強い思いを抱いている方です。今回も全てのイベントを善意で引き受けてくださり、被災地となった宮古市の皆さんのために労力をおしむことなく丁寧にファンの皆さんに向き合い、接して下さいました。
伊藤理佐さんも「被災地支援」と肩ひじ張らず、自然体のまま現地の皆さんと楽しく交流なさっていた姿が印象的でした。会場の様子を察知して、言葉を選びながら臨機応変に盛り上げて下さった即興力は素晴らしいものでした。
三陸の復興にはまだまだ気の遠くなるような時間がかかります。その間にきっと、自然にこの惨状を忘れ去ってしまう方も全国には多くいらっしゃると思います。被災地に暮らす皆さんは、そんな風潮を感じとって
「我々はもう見捨てらた」
と感じるのではないかと、支援をしている我々は危惧しております。孤独死をどう防ぐか、といった難問も山積しており、すみやかに対策を講じなければなりません。
そんな中、こうやって被災地に想いを寄せ、励まして下さる方がいてくださるだけで岩手に住む我々は非常に勇気づけられます。そして明日への希望を失わずにすみます。
吉田戦車さん、伊藤理佐さん。本当に有難うございました、どうかまた機会があったら三陸にいらして下さい、そして楽しいお話をいっぱい聞かせてください。
今回のお心遣いに、心より感謝申し上げます。
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トークショー終了後も、急きょ1時間近くサインに応じて下さったお二人。
「はあとふるフェスタ2012」の報告を終わります。
スタッフの皆さんもお疲れ様でした!

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