陸前高田市「広田保育園」2016/1/16

陸前高田市役所からの依賴で、広田保育園のイベントにお呼ばれしました。保護者(祖父母も多く含む)と子どもたちの合同セッションです。乳幼児から年長さんまで全員の参加だったので、かなりの数です。事前に伺った数では「150名」とのこと…ひいいい!!しかし、怯んでもいられません。頑張って一時間の活動を行いました。

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広田半島は現在、護岸工事が進んでおります。道中の市内も、頭上を覆っていたパイプラインが撤去されて、町の光景は変わっていました。震災から間もなく五年目を迎え、あらゆる場所で復興が進んでいると実感しました。この広田保育園も、元の場所からほど近い坂の上に移転して、真新しい建物での生活に子どもたちもすっかり馴染んでいる様子でした。

初めて会う見知らぬオジサンが、奇天烈な動きをしながら「まねっこ、できるかな」と呼びかけると、順応性の高い子どもたちがすぐさま反応して、一緒に踊ってくれたのが嬉しかったです。周囲の大人たちは、私が口ずさんだ懐メロで大笑いしてくれたので良かったです。

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持ち込んだ様々な楽器(もしくは楽器もどきの妙ちきりんな玩具)を全員に配布して、鳴らして良い時間と鳴らしてはダメな時間を指示しました。ダメな時間に鳴らした子どもには、早足で迫って丸いシールをおでこに貼らせてもらいました。ちょうどこの時期、三陸沿岸では「スネカ」や「ナモミ」といった恐ろしげな化物が秋田のなまはげのように子どもを襲っていたので、ある意味タイムリーだったかもしれません。

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奇声をあげつつ風船を膨らませて、布を使って全員で「わっしょい!」の活動をしました。色とりどりの布の上を、これまたカラフルな風船が飛び交います。大人の持つ高さで布を上下させると、子どもたちは自然と上を見上げて、頭上の風船をさらに上へと押し上げようとします。

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目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、音楽療法は全ての感覚を用いて子どもたちの想像力と社会性に働きかける時間です。大人も楽しめて、一挙両得。

くねくねと動く変なおじさんが、その晩の子どもたちの夢に出てくるようなインパクトのある強烈な体験になっていたら嬉しいな。そう思います。

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