紫波町古舘公民館「ひまわりサロン」 2013/2/22

今日は今までとは全く違うアプローチで活動を行いました。童謡唱歌、民謡、懐メロではなく、参加して下さった皆さんが青春時代に親しんだ洋画の俳優や主題歌をモチーフにセッションを進めました。マリリンモンロー、オードリーヘップバーン、チャーリーチャップリンのブロマイドを提示しながら、映画の主題歌を楽器演奏する活動でした。
最初に「ムーンリバー」、これは「ティファニーで朝食を」です。使った楽器はトーンチャイムという、一個いっこが音階を持った鉄琴のような楽器です。次に「オーヴァーザレインボー」、これは「オズの魔法使い」の主題歌です。
メロディを演奏するのではなく、伴奏として和声の二音を進行に合わせて二人ひと組で鳴らしていただきました。座っている並びに合わせた配置だったので、一発で皆さん演奏できてとても素晴らしかったです。
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楽器が行きわたらなかった方には、歌詞を書いて歌を歌っていただきました。英語の歌詞でしたが、カタカナで書いたところスムーズに歌っていただくことができました。たまにはハイカラな映画音楽もいいものです。
活動の後半はリクエストを募りましたが、岩手にゆかりのある歌手の新曲が寄せられました。残念ながら用意してなかったので、次回の宿題となっていましましたが、臼澤みさきちゃんの「故郷」は歌詞の用意があったので、全員で合唱しました。裏には「花が咲く」というNHKの復興ソングの歌詞を書いていたのですが、お一人が
「これ、歌いましょう!」
とおっしゃいました。しかし、これまであちこちの仮設で取り上げて、歌いながら号泣される方が多かったので
「実はこれ、歌っていると気分が揺り動かされる方が多くて、もし今日誰かそんな気分になったら遠慮なく退室してくださって構わないですから」
と事前に注意を促しました。
案の定、歌の途中で号泣する方がいました。しかし、退室はせずに最後まで一緒に歌って下さっていました。リクエストした女性は号泣した方に向けて
「ごめんね」
と言って謝っていましたが、それは構わないから!と気丈にふるまっていらっしゃいました。
私も
「もう震災からだいぶ時間がたつから」
とタカをくくっていたところがありました。でも、まだまだ傷は癒えてない方がいます。むしろ、時間が経つにつれてセンシティブになる方がいるようです。
被災地支援は現地に赴いて行うことが多い私ですが、内陸に避難してきて、それで却って理解を得られず苦しんでいる人の多さに気付かされました。
二年が経とうとしてます。でも、まだまだ人々の気持ちは癒えていません。時間がもっともっと、かかります。

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