11月 09

宮古市「津軽石公営」「高浜地区活動センター」2018/11/4

午前10:30- 津軽石公営

気持ちよく晴れ渡った11月の三陸の空を見ながら大槌町の民宿を出発、宮古市を目指します。南に位置する津軽石が午前中の場所だったので、少し足を延ばして以前通っていた藤畑仮設のあった跡地へ行ってみました。すっかり仮設住宅が解体されて、広場になった跡地には枯れ葉が一面に積もってました。何事も無かったかのような風景に少々胸が痛みました。

さて、津軽石公営の集会所に到着したのですが、いつもなら早めに待機してくださっているあの方この方の姿がさっぱり見えず‥アシスタントなすちゃんが荷物を出し入れしているところに、偶然通りかかった住民の方に

「え!今日は歌の日だったのですか?全然知りませんでした」

と言われました。あらららら。その方が急いで各部屋へ知らせて回って下さったので、時間は押しましたがいつも通りサロンを開くことが出来ました。

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津軽石川の鮭祭り動画を観ながら、ここ数年の不漁について話が及びました。昔はこの付近でも鯨が取れたんだよ、祠にはご神体が祀ってあって、津波で一度流れたけど奇跡的に戻ってきたんだよ‥というお話を聞きました。後からいらした初参加の男性が、昔はマグロ漁船に乗って働いていて、行ったことのない港は南極と北極くらいだ!とおっしゃっていたのが豪快で面白かったです。

「メキシコ湾が一番マグロが大きかった、何故なら産卵場所だからね」

というトリビアも聞くことができました。興味深い!

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新作あてふり「好きになった人」はここでも大好評でした!いつもよりも時間が短かったのですが、笑い声に包まれたサロンとなりました。皆さん、ありがとうございました。

午後13:30- 高浜地区活動センター

準備のため少々早めに会場へと到着したのですが、既に何名かの方が入り口あたりで談笑しているのが見えました。紫煙をくゆらせてにっこりと微笑みかけるカッコいい女性にしびれる私。渋い!

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お世話役のSさんが久々にお孫さん(女の子)を連れてきてくれました。彼女は仮設時代、何度も遊びに来てはタンタンを可愛がってくれました。一年以上ぶりの再会でしたが、お姉さんになったなあとしみじみ思いました。でも天真爛漫な明るい笑顔はそのままでした。

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そして!珍しく男性の参加者がお一人いらしたのも驚きでした。いつも発音練習で使うシルバー川柳が、女性目線のものばかりなので、男性にしてみたら肩身の狭いネタが多かったので少々申し訳なかったです。

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アシスタントなすちゃんのあてふりとパタカラ体操も好評でした。脳トレとして行った懐メロ歌手画像の名前あてクイズは、最強の回答者がお一人いらしたので全問正解の素晴らしさ。大人数で盛り上がった高浜のサロンは盛況のうちに終わりました。皆さん、ありがとうございました。

11月 08

大槌町「安渡第二」「吉里吉里第四」「大槌第五」2018/11/3

午前10:30- 安渡第二

道中の紅葉を堪能しつつ、午前10時に大槌町到着。いつもなら96歳一人暮らしのTさん宅に立ち寄ってサロン参加への声掛けをするのですが、この日はその前にも一つタスクがありました。それは仮設時代から熱心にサロン参加して下さっていたKさんという女性と福幸きらり商店街で待ち合わせして、集会所までお連れすることです。彼女は仮設を出てご家族で新築の自宅へ引っ越した直後、夫を亡くし、ご自身も最近長い入院生活を余儀なくされるなど波乱万丈の数年間をお過ごしでした。少しでも元気になっていただこう!と思って、事前にお電話をしてお誘いしたのでした。後部座席でKさんがポツリと

「ああ、引っ越さなければ良かった。仮設時代の方がどんなに楽しかったか」

と漏らしました。つい我々も先入観で仮設生活から新築の自宅にうつって楽しく過ごしてほしい、などと安易に励ましてしまいがちですが、実感というのはご本人にしか分からず、部外者がおいそれと口出しをしてしまってはいけないことだなあ、と思いました。

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Kさんと一緒にTさん宅へ行き、ずんずんと居間まで入って耳の遠いTさんに

「歌っこの日ですよ、行きましょう」

と告げ、連れ出しました。集会所に到着してみれば、あらビックリ!!かつてない程のギュウギュウ詰め状態です。こんなに人数が集まるとは‥まるで同窓会のようです。このままずっと皆さんに積もる話をしてもらって一時間過ごすのもいいかな、と思いましたが、楽しみにして下さっている方もいらしたので歌と体操を通常通り行いました。

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町立図書館でいただいた安渡地区の屋号一覧を読み上げながら、皆さんに家の場所や稼業など思い出せることを全部教えてもらいました。屋号、なかなか変わったものが多かったです。それ、あだ名じゃないの?っていうカジュアルなものから、お武家様ですか?と驚くような仰々しいものまで。勉強になります。

来るときは車に乗せてきたKさんは、帰りは友達の家に寄りながら帰るから歩きます!とおっしゃってズンズンと遠ざかっていきました。またどうぞいらして下さいね!

午後13:00- 吉里吉里第四

午後一番の吉里吉里第四、初の訪問です。場所の名前が吉里吉里ですが、何と!赤浜地区にあります。何故かというと、赤浜なのに住所が吉里吉里だから‥不思議です。震災後、報道などで有名になった観光船が屋根にのっかった民宿が、新たに立て直した建物の裏にある仮設団地です。社協さんと一緒に皆さんのお越しをお待ちしていたら、三名の方がえっちらおっちらと、ご自宅から歩いて遊びに来てくださいました。

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お二人の方は惣川という、赤浜と安渡の間にある集落にお住まいなのだそうです。赤浜はすっかり盛り土も住んで、住宅街は高い位置に完成。きれいな道路も通じたのですが、惣川までの道がまだ途中なのが困ったわーとおっしゃってました。お嫁入りで大槌町にいらっしゃる前は、それぞれ宮古市と山田町のご出身とも聞いて、それぞれの土地との違いなどをうかがいました。

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初対面の方ばかりなサロン活動、そういえばこんな空気、雰囲気だったなーと思いながら進めていましたが、8年前に初めて仮設集会所でやり始めた頃の得も言われぬ不安は無く、何が起きても大丈夫だ!という胆力だけはついたかな、と思います。何ごとも継続ですね。

そんなこんなで1時間のサロンも終了、再会を約束して解散となりました。

15:00- 大槌第五

ここも初めての場所です。国道からひとつ入った道路沿いでは、解体中の仮設住宅が見えました。宮古市実田でかつて見た解体作業は、ショベルカーが乱暴にガツガツと屋根も壁も破壊していたのですが、ここでは丁寧にパネルを外して分別しながら作業しているように見えました。

集会所はどこかな?と探していたら、何やらオフィス机や什器が窓の外から見える部屋が。中に入ると、勤務中と思われるお二人の方が我々を迎えてくれました。お話をうかがうと、ここは日中に高齢者の方の集まる事業所を兼ねているとのこと。以前はもっと奥に専用の建物としてあったけど、集約?か何かでつい最近移転してきたそうです。大槌町社会福祉協議会の事業の一環で、小槌第四入り口のエールホーム、吉里吉里浪板にあるぬくっこハウスも同様なのだそうです。

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ご参加はお一人でした。珍しいことに、沢田研二「勝手にしやがれ」安全地帯「ワインレッドの心」という比較的新しめの歌をリクエストされました。ちょうどパソコンに夜のヒットスタジオDXにジュリーが出演した時の動画が保存されていたので、それをプロジェクターで映し出して、みんなで観ました。参加者から

「リサイタル行ったのよ、かっこよかったわー」

との感想が。最近、コンサートのドタキャンなどで話題になっているジュリーなので、何かとタイムリーだったかもしれません。安全地帯も名曲ぞろいですね。その後は、いつも通りの我々が用意した活動を歌をお届けしました。古い歌わかるかしらー?とおっしゃってましたが、いざ流れるとちゃんと歌える!と笑いながら参加されてました。

残念ながら、時間の途中で散歩に出かけるとのことでお別れとなりましたが、残り時間は職員の方お二人と色々なお話が出来て良かったです。ここも何らかの形で継続できたらいいなあ、と思います。

11月 07

宮古市田老「第29分団」「第28分団」2018/10/28

午前10:30- 第29分団

午前中にお邪魔するのは初の会場、第29分団です。田老で活動するようになって、消防団の建物がある意味地域の活動を支える大事なスペースの役割を担っているのだと知りました。確かに、活動中に何かあっても助けてもらえそうで良いかも!

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時間前に到着すると、近隣にお住まいの方が会場の窓を全て開け放ち、換気をしてくれていました。新築で良くメンテナンスされている会場です。

「もしかしたら今日は近所の皆さん色々と用事があって、参加者は私一人かもしれません」

と言われました。こちらとしては全然かまわないですと答えましたが(でもまあ、お一人でサロンに参加するのもプレッシャーがあると思います)すぐに外へ出て参加しそうな人に声をかけに行きました。結果、お二人ほどが足を運んで下さいました。

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音楽療法など聞いたことも受けたことも無い、という方ばかりでしたので、我々がどういった経緯でここに来たのか、何を目的に活動をしているのか‥から説明を始めて、内容に入ってからも細かく狙いなどを口頭で伝えつつ進めました。

歌と体操をしながら、全員が田老鉱山が山火事で焼失した事件をおぼえていらしたので、回想法の一環でニュース映像を流し、思い出話などを聞きました。宮古市まで火がみえたのよー!と当時の記憶をたどって、おしゃべりしながらあっという間の一時間でした。

「今日は人数が少なくて申し訳なかったけど、面白かったので今度はみなさんを誘っておくからまたいらして下さい」

と言っていただきました。

午後13:30- 第28分団

余談ですが、昼休みにちょっと足を延ばして噂のイタリア料理屋さんへランチを食べにいきました。我々が何度かお邪魔した岩泉町の美味しいパスタ&ピザ屋さんと何だか雰囲気が似た料理&味だなあと思ったら、実は調理している方が元々同じお店で働いていらしたとの情報を得ました。とてもお洒落で味も素晴らしかったので、ぜひ皆さんも行ってみてください。「和la伊」という店です。

本題です。午後は何度も訪れている第28分団、秋の行楽シーズンでもあり、あちこちで行事が重なったためかいつもよりは人数が少なかったのですが、入室して直後に

「お兄さん!!(アシスタントなすちゃんのこと)今日も踊り、期待しているよ!」

と威勢の良い掛け声が。これはかなりのプレッシャーだ!!

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懐メロ歌手の顔画像を見て、名前を思い出すクイズでは皆さんかなり真剣に(ムキに)なってあーでもないこーでもないと思案してくださいました。昭和30年代中心の選曲がツボな方が多く、とても喜んでいただけたようで安堵いたしました。そして!皆様のご期待に沿えるように、はりきってアシスタントなすちゃんにはあてふりの新レパートリー「好きになった人」by都はるみを披露してもらいましたが。

近来まれに見る、大ウケっぷりでした!これは「えころん散歩」という短い動画にちょこっと入ってますので、興味のある方はえころんのYouTubeチャンネルからぜひご覧下さい。そして良かったらチャンネル登録をしてくださいね。

11月 06

大槌町「安渡第二」「大槌仮設」「小槌第八」2018/10/27

午前10:30- 安渡第二

この日の岩手県は朝から雨模様、盛岡市から沿岸へ向かう道中は横から降る雨でワイパーもフル稼働しながらの運転でした。アシスタントなすちゃん、二時間半もの運転いつもありがとう!

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こんな天気だと誰もわざわざ集会所まで来ないんじゃないかな?と心配していましたが、既に数名の方が中で待機してました。そして何と!初参加の方も!常連さんがお声かけくださったそうです、本当に嬉しい!ありがとうございます。

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サロンでは、数日前に大槌町立図書館(おしゃっち内)で調べた大槌町の地名由来を皆さんに披露いたしました。岩手県のあちこちもそうなのですが、やはりアイヌ語由来が多かったです。

「蕨打直」ワルンピ・ウシ・ナイ‥蕨が群生している沢

「三枚堂」サン・マク・トイル‥出鼻の山手を通って山奥へ行く道

など、調べると面白いですね。余談ですが、図書館で見つけた安渡の屋号一覧をコピーしてもらおうとカウンターの職員さんにお願いしたら、安渡公民館でもらえますよ!と耳打ちの情報を教えていただき無事に入手することができました。なんと親切な‥心より感謝申し上げます。

大槌町社会福祉協議会の支援員さんお二人にも同席していただき、お茶の用意などでお力添えをいただきました。とても助かりました。何と珍しいことに翌週にはまたお会いできると告げて、一時間ほどのサロンを無事に終えました。

13:00- 大槌仮設

ここでもやはり雨だから誰も来ないかも‥と弱気になっていたのですが、四名の方が集まってくださいました。数回目の参加という方もちらほら。懐メロの歌集持ってきたよ!と分厚い本を手渡してきた気合十分の方もいました。

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差し入れのミカンを食べながら、体操や懐メロ歌唱などを一時間行いました。

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アシスタントなすちゃんが驚いていたのですが、手前に座っている方がとても発声が素晴らしく通る声だったので、もしかして日常的に歌を歌ってますか?と聞いたら、童謡を歌う会に入っていらっしゃると教えてもらいました。童謡を歌う会には、我々も馴染みのある方が数名所属していたので、××さんはお元気ですか?と質問すると、元気元気!こないだ会ったよ!と明るく教えていただきました。ほっと安心。ちなみに皆さん、我々がいつも泊っている民宿と同じ町内に住んでいらっしゃるようで、いつ頃犬の散歩をしているのかと聞かれました。良かったらうちに寄っていってね!と気さくに誘っていただき、嬉しい!

15:00- 小槌第八

前回もお会いしたお二人の方がご参加くださいました。お一人は午前中、そして午後イチで別々のイベントにも行っていたとのこと、忙しいですね!そこで初めて、染め物のワークショップを体験したとおっしゃってました。下の写真がその作品です、素敵ですね!緑色がとても良く出て気に入っているそうです。

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せっかく染め物の作品を拝見したので、その流れで岩手県の山間部で撮影された手仕事の映像を一緒に鑑賞しました。大槌町は海辺の町というイメージが強いですが、他の三陸の集落と一緒で実は山村の割合もとても大きいのです。藁を使った蓑やケラ、木の蔓や茎を使った籠をきれいに制作する様子を見た皆さんから、懐かしい!とかすごい!という反応がありました。

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歌は秋の歌というテーマで「紅葉」「里の秋」「たきび」「旅愁」などの童謡唱歌を歌いました。最後の「たきび」は作詞をした巽聖歌(たつみせいか)が岩手県紫波町日詰の出身なので、ご当地ソングですね!と解説しました。名前が示す通り、クリスチャンだった聖歌は、作詞の他に童話の創作や短歌なども多く残しました。

一時間のサロンを終えて、皆さんそれぞれご自宅へ戻られました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。