11月 20

大槌町「小槌第十七」「小槌第二十」「吉里吉里第二」2017/11/20

午前10:30- 小槌第十七

毎月一度訪問している小槌第十七仮設、今回は隔月で開催している映画鑑賞会でした。持ってきたのは私の秘蔵DVD「エノケン捕物帳」です。これは榎本健一の他、歌手の笠置シズ子、藤山一郎、女優の旭輝子という錚々たるメンツ総出演のミュージカルなんですが、使われている楽曲がそれぞれの代表曲だったり、別の歌手の持ち歌だったりと、戦後すぐの映画界らしいおおらかなゆるやかさです。

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お集まりいただいたみなさんも、とても喜んで下さいました。芸達者な歌手の素晴らしい演技に感動です。

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80分弱の上映後は、クイズ大会で盛り上がりました。

終了後にKさんお手製の美味しいがんづきをふるまっていただいたのですが、会食の際にここで以前ご一緒していた元住民の方が11月初旬に突然亡くなったと聞かされて、とてもショックでした。この仮設で五年間で亡くなったのが六人、やるせない気持ちです。引っ越しの後にどこかでまたお会いできることを願っていたのですが、残念です。残された奥さんと、近々ご一緒できたらと願っております。

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活動後、すぐ近くにある「わらびっこ商店街」五周年記念イベントに足を運びました。前の晩にお邪魔した焼き肉屋「食道園」の奥さんが豚汁を来訪者にふるまっていたので、我々もご相伴にあずかりました。大変美味でした!他には焼き芋、大福、ポップコーン、足湯などの出店もありました。

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一人で来ていた男性が三杯もお代わりしていたのが印象的でした。

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午後13:00- 小槌第二十

前回、どなたも来訪者が無かった小槌第二十ですが、今回は初めて我々のサロンを知ったというお二人の方がご参加くださいました。

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「カラオケじゃねえの?違うの?」

と男性住民の方に言われたので

「カラオケ、できますよ!生演奏ですよ!」

とお答えして、私頑張っていろいろ弾きました。冷や汗です。

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女性の住民さんは町方で種苗商店を営んでいた方です、色々と震災後のご苦労を話してくださいました。お二人とも、既に伴侶を失い、おひとりで仮設にお住まいなのだそうです。

15:00- 吉里吉里第二

小槌第二十で活動予定時間を三十分押して、急いで移動した吉里吉里第二。集会所に入ったら、いつものS姉さんがマッサージチェアで全身の凝りをほぐしていました。16歳の飼い犬Gちゃんが、この頃ずっと認知症を患っていて、仮設の部屋の中で大暴れして、全然休めていないと嘆いていました。あまりにうるさくてS姉さんもイライラしていたのか、つい暴力をふるいそうになって苦悩していました。

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いつも元気にサロンに参加してくださっているOさん、先月のシーサイドタウンマスト(大槌町のショッピングモール)で開催したサロンに足を運んでくださったそうですが、開催場所がわからずに帰ってしまったと打ち明けてくれました。告知不足で、申し訳なかったです。そんなOさんも、一月にはお引越し予定と聞きましたが、大工さん不足のせいか作業が遅れて先が見えないと嘆いていました。

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60分のサロン活動時間中、9割ほど皆さんのお話を聞く時間となりましたが、これまで一緒に仮設で過ごしていた方の近況や思い出話を聞くことが出来てよかったです。

10月 25

山田町「ほっとサポートセンター山田」大槌町「安渡第二」2016/10/24

午前10:00- ほっとサポートセンター山田

この日の午前中は大沢地区の皆さんがご利用の回でした。到着して扉を開けると、いつもどおりの元気な歌声が中から聞こえてきました。

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以前、相当強度の高い体操をしたので、たまにはのんびりとクイズ大会で皆さんに楽しんでもらおう!と準備万端で臨みました。二人一組になってもらって、対抗戦でゲームを進めます。当たったチームには丸いシールが配られるのですが、アシスタントなすちゃん(お兄さん)が担当したテーブルの方は、たとえ外れていても

「うち、まだシールもらってない!貼って!」

とルール度外視で要求してきたようで、いつもにこにこ顔のお兄さんもタジタジでした。それも含めて、皆さん何と負けず嫌いなんでしょう!と折に触れて痛感いたしました。元気に長生きする秘訣は、もしかしたらここらへんにあるのかもしれませんね。

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また、近所の仮設住宅からも珍しくご参加いただきました。最初はおっかなびっくりだったようですが、慣れるのも早かったようで安心しました。あと関係ないですが、この画像の私が亡き父親にそっくりで、これまたびっくりしました。

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活動後のお茶時間では、私のお邪魔したテーブルの皆さんに、津波の時の想い出を聞かせていただきました。当日、山田病院の診察予約を14時45分に入れていたお陰で助かったけど、家に残してきた夫はそのまま波にのまれてしまった‥と訥々とおっしゃってました。家のあった場所は、現在は空き地になっているのだそうです。

午後13:30- 安渡第二

一ヶ月ぶりにお邪魔した安渡、またさらに道路や土地が豹変してました!どんどん工事が進んでいるようですが、景観はますます悪くなっているように思えます。復興工事って、あまり美しくないです。

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前日のマストで開催したサロンにもいらしてくださったSさん、連日ありがとうございます。話題は仮設住民の健康状態から近所であがったドザエモンまで多岐にわたり‥って、ちょっと物騒ですね。

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お茶を飲みながら(お茶請けはしるこサンド)県章のスライドを見ていただきました。直後に、おぼえたてのマークがどこの都道府県か?というクイズで、短期記憶トレーニング。これはデザインの元ネタ、例えば漢字が元になっているのか、ひらがななのか‥を丁寧に解説したほうが、記憶に残りやすいようです。難しくして頭をひねらせるクイズより、当ててスカッとするクイズの方が安渡の皆さんにはあってますね。

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帰り際、Cさんにお手製のふくろうマスコットをいただきました。なんと土台の枝は、伐採された安渡小学校の桜の木だそうです。貴重なものをいただいて嬉しいです!

10月 23

大槌町「小鎚第十七」「小鎚第四」「シーサイドタウンマスト」

午前10:30- 小鎚第十七

駐車場に到着すると、ちょうどUさんが藍の畑で雑草を刈っている最中でした。雲一つない秋晴れの午前中に集まってくださったのは四名の方たちです。脳トレとして、作ったばかりのPowerPoint「県章」クイズを皆さんに取り組んでいただきましたが、びっくりするほど短期記憶がバッチリでしたよ!

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このクイズ、最初に都道府県全ての県章(マーク)を解説しながら見て頂き、直後に

「これはどこの県でしょう」

と三択で出題するのですが、正解を当てるだけではなく、他の二つがどこの県なのかもきちんと回答できるんですから、脱帽ですよ。この他、珍名クイズもやりました。これ、最近いわゆるキラキラネームと呼ばれる、子どもたちの読みにくい名前を集めたんですが、参加者のお一人Kさんから

「私も大槌で、昔そういう珍名のエピソード聞いたことある」

とおっしゃいました。なんでも、子沢山の家のお姑さんが、役場に直接乗り込んで、係の人と一緒にアドリブで前日産まれた末っ子の命名をした際に

「そういえば都会では東京タワーってのが話題だねえ」

ということで、タワ吉さんと名付けたとか‥すごいですね。活動後はKさん手作りの美味しいパンと、柿の実などをご馳走になりました、ありがとうございました!

午後13:00- 小鎚第四

小鎚第四も参加者が四名でした。お一人は早くもダウンジャケットをお召しになってましたが、さすがに室内で動いたら暑かったようです‥。

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活動中、外で騒がしかったので何事かと思ったら、以前も何度か遊びに来た女児が、タンタン目当てにやってきたようでした。子供も一緒なので、動物の名前当てクイズなど行いましたよ。

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お父さんが迎えに来たので、そのままサヨナラして、皆さんとはお菓子とお茶を囲んで休憩をしました。子供の頃はどんなお菓子を食べてましたか?と質問すると、真っ先にビスケット!という答えがかえってきました。ビスケット、今のとはちょっと味が違うのだそうです。

と、盛り上がっていたら、さっきの女児がまた来たので

「お菓子、どうぞ」

とすすめたら、いっきに3個つかんで

「じゃ!!」

と去っていきました。す、すごい。

15:30- シーサイドタウンマスト

さて、大槌町でも災害公営住宅や新築した自宅へと転居された方が増えて、仮設で行うサロンも人が少なくなってきました。そこで、小鎚第十七にお住まいのUさんからアドバイスをいただいた通り、町の商業施設であるシーサイドタウンマストにて初めてサロンを開催することにしました。一応、前月にちらしをマストに置かせてもらって、それなりにあちこち告知は行ったつもりでしたが、時間前に集まってくださったのは四名の方々でした。

(しかも、Uさんはじめ安渡第二でいつもご一緒の方とそのご家族)

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少人数でのサロン活動は私もやりやすくて大歓迎なのですが、終わってからUさんに

「先生、もっとちゃんと宣伝しなきゃダメだ!これじゃもったいないよ」

と叱られてしまいました。とほほ。

帰り際、小鎚第五の支援員さんや喫茶店「夢宇民」のマスターにお会いして、サロンどうでしたか?と聞かれましたが、今度こそはリベンジできちんと宣伝したいと思います。どうぞよろしくお願いします。

9月 21

大槌町「安渡第二」山田町「ほっとサポートセンター山田」2016/9/12

午前10:30- 安渡第二

二泊三日の最終日、大槌町「安渡第二」にはのんびりと午前10時過ぎにお邪魔しました。小川旅館にずっとお泊りの河田さんは、ご主人や女将さんから色んなお話を聞いていらしたそうです。震災前は町方と呼ばれる中心街にあった小川旅館は、津波で被災したあと現在の小鎚地区で営業再開したのですが、食事がとても良いと遠方からのお客さんがひっきりなしに訪れる場所となりました。嵐ファン必見の、松潤コーナーがあることでも有名?です。

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いつものメンバーが集まっての「歌と体操のサロン」では、久々にアシスタントなすちゃん渾身のあてふりが見られました。ゲストの河田さんもおつきあい頂いて、一期一会のコラボ!いかがでしょうか?さすがに音楽療法士はノリが良いです。

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安渡第二の顔、Oさんもご満悦の表情。いつにもまして、熱弁をふるっておいででした。10月にはショッピングセンターマストで「歌と体操のサロン」を初開催しますよ!とお知らせをしておきました。皆さんも来てくださるといいなあ。

午後14:00- ほっとサポートセンター山田

おめあての店がことごとく定休日だったので、仕方なく山田町のスーパーでお惣菜などを買い込み、飲食コーナーでお昼ごはんをすませた後は、お楽しみの山田町社会福祉協議会デイサービスです。

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毎月、月曜日の午前中にお邪魔していたのですが、都合によりこの日は午後になりましたので、いつもの大沢地区の皆さんではなく、大浦地区の皆さんと初顔合わせ‥と思っていたら、参加者の半分は私の音楽療法経験者でした!びっくり!震災前から保健師さんがらみであちこち回ってますからねえ。

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主なメニューは歌と体操ですが、スティックを両手に持っていただき、音楽に合わせてダンスフィットネスを体験していただきました。下半身をたくさん動かす内容だったのですが、結構な運動量だったようで、終了後には

「キツかったけど、何とか最後まで出来た」

「息が切れて汗だくになりました、楽しかったけど」

と複雑な感想をいただきましたよ。またお会いしましょう!!

帰り道は数日前に道路工事が終わったばかりの106号線を通って盛岡へ向かいましたが、あちこちで橋が崩落しており、道路も片側通行だったので、とても痛々しい風景が窓から見えました。台風10号の爪痕は、のどかな閉伊地区の風景をすっかりと変えてしまったようです。激甚災害に指定されたこともあり、国の主導で突貫工事が行われておりますが、民家の被害修復までにはまだまだ時間がかかりそうです。

9月 15

大槌町「小鎚第十七」「吉里吉里第二」2016/9/11

午前10:30- 小鎚第十七

月に一度の二泊三日被災地巡回、二日目は大槌町の三箇所を巡ります。前日に続き、広島からいらした音楽療法士の河田さんが同行して下さいました。

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一箇所目の小鎚第十七仮設、上記では10:30- となっておりますが、隔月で映画上映会なので本当は9時開始でした。皆さん、休日なので朝ゆっくりとお越しくださいましたが、想定内です。だいたい10時前くらいに映画の上映を行いました。今回は昭和30年代の青春映画を皆さんと鑑賞しました、芸能通のUさんもKさんも若い頃の名優がキビキビと初々しく演技している姿を見て

「名前言われないと、誰か分からないねえ」

「今ごろは引退しているのかしらねえ」

と興味津々でした。そして肝心の映画は、当時の街の風景や、言葉遣いなどがとても趣深く、脚本が大変面白かったのであっという間の一時間半でした。

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毎月のことですが、お昼ごはんをご馳走になりました‥いつもすいません。食べながら、Uさんに

「こないだ言っていたけど、ショッピングセンターマストの会場を借りてサロンを開くプランは実現しそうなのか?」

と言われました。つい先日、アシスタントなすちゃんがマストの事務局に会場使用の予約を入れて、晴れてサロンが実現することになったと報告すると、とても喜んでくださいました。と、言うわけで10月は初めての!仮設住宅以外でサロン開催のはこびとなりそうです。近日中に詳細を告知いたしますね。

午後13:00- 小鎚第二十

さて、小鎚第二十の集会所でしばらく待機しましたが、残念ながら住民の方はどなたもおいでになりませんでした。会場をあとにして、我々は次の波板へと向かいましたが、町方を通ったのでここに立ち寄ってみました。

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東日本大震災で津波に破壊された旧大槌町役場です。ここでは災害対策の会議をしていた当時の町長をはじめとした多くの役場職員が犠牲になりました。画像の通り、今にも崩れそうな建物ですが、津波の恐ろしさを後世まで伝えたいと願う人々が是非、震災遺構として保存してほしいと町に申し入れています。しかし現在の町長は選挙公約で建物の解体を明言しており、町はふたつの意見でまっぷたつに分かれ、未だに解決には至っておりません。保存か、解体か。なんにせよ、ここ大槌町に住む皆さんの気持ちが再優先されるべきなのではないかと、個人的には思っております。

15:00- 吉里吉里第二

浪板にある吉里吉里第二仮設に到着すると、集会所の入り口ではベンチに座って談笑する住民の皆さんがいました。お声掛けしたところ、どなたも法人で作った写真集「三陸の海に響け、ふるさとの歌声」をご存知なかったので、皆さんに一冊ずつお渡しいたしました。もうすっかり全員に行き渡ったんじゃないかと勝手に思っていましたが、そうでもなかったんですね。

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常連のS姉さんを含む3名の方がサロンにご参加くださいました。河田さんからの差し入れ(もみじ饅頭)をつまみながらお茶を飲み、YouTubeで震災前の大槌町の動画を見ました。ひとつひとつの建物を懐かしみ、まるで今でもそれが存在しているかのような話ぶりに、時の流れが一瞬戻ったかのような気持ちに私もなりました。

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非常に不思議な時間を過ごしました。