8月 08

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/7/14

午前10:30- 安渡第二

早朝に盛岡を出発して、大槌町に到着したのが10時過ぎ。安渡を含め、どんどん大槌町の街並みが変化していくのが分かります。旧役場の解体を公約に掲げて当選した現町長による強いリーダーシップでいったんは解体工事が始まったものの、アスベスト問題やら何やら問題が噴出した例の建物も、新しいピカピカの施設に挟まれて何だか居心地がわるそうです。辛い思い出を早く忘れたいという解体推進派と、震災以降として保存をするべきという慎重派とのきちんとした話し合いが実現して、なるべく多くの人が納得する形を模索してもらいたいものだなあ、と盛岡市民としては思います。心の問題の解決は決して急いではいけない気がします。

IMG_4024

安渡第二にお邪魔すると、大槌町社協さんが既にいらしていて、この日のサロンには職員さんが同席してくださるとうかがいました。我々の行っているサロンの実態を見ていただくのはとてもありがたい機会です。取り計らって下さった社協さんには心より感謝申し上げます。

IMG_4031

前の週に宮古市田老で買った駄菓子をお茶うけに、皆さんでお茶会をしながら昔の大槌町の思い出についてうかがいました。YouTubeで拾ったドライブレコーダーの録画に、津波前の大槌町内の映像があり、皆さんとても懐かしそうでした。また、参加者のお一人から

「数年前、この集会所で孫と一緒の場面を写真にとってもらったけど、あれを引き延ばしたものが欲しい」

と言われました。津波で全ての家財道具を失った方は、思い出のアルバムも写真も手元に残っていません。仮設住宅での暮らしも、あとで大事な思い出となります。我々の活動中の記録写真が、皆さんの大事な記憶となるのであれば、とてもうれしいことです。

午後13:00- 吉里吉里中

こちらの会場にも社協さんが入って下さいました。残念ながら、住人の方のご参加はお一人のみでしたが、ブロマイドを頼りに昔の流行歌を思い出していただきつつ、多くの歌を歌いました。

IMG_4037

かつて大槌町にあった洲崎海岸という浜辺の潮干狩り映像を見ながら、おいしい貝と料理方法についてたくさんの知識を披露していただきました。ありがとうございます!

15:00- 吉里吉里第二

お馴染み、吉里吉里第二(浪板)仮設です。すっかり住民もいなくなった団地で、ひっそりと数名でサロンを行いました。社協さんはここの方々とツーカーなので、やり取りが親密で面白かったです。

IMG_4041

ニュース映像で釜石市内の昔の光景などを映したのですが、隣町なのでとても馴染みが深かったようです。特に橋上市場は私もおぼろげな記憶しか無いので、皆さんのエピソードは興味深くうかがいました。

IMG_7591

最後はお兄さんの楽しい体操「恋の山田線」を皆さんと踊りました。

7月 09

大槌町「安渡第二」「大槌(柾内)仮設」「小槌第八」2018/6/16

午前10:30- 安渡第二

毎月楽しみにしている安渡第二にお邪魔しました、早朝の出発も何のその!何とこの日は初めての方と数年ぶりの方が来てくださいました。

IMG_3787

「面白いから一緒に行ってみよう」と常連さんがお声かけくださったそうです、ありがたや。そして右端の方は小槌第五仮設で長年サロンに参加してくださっていたMさん。元々の家があった安渡地区に家を再建して戻ってこられたそうです。我々を忘れずにいてくださったことに心から感謝の気持ちです!

IMG_3782

数か月前に安渡公民館で開催された虎舞の映像を見ながら、皆さんに安渡の思い出をうかがいました。海辺の皆さんは本当に地元愛が強いのだなあ、と痛感。勇壮な舞も見ごたえがありました。

午後13:00- 大槌(柾内)仮設

さて、午後からは初めてうかがう場所が二カ所続きます。まずはいつも泊っている民宿「六大工」の川向うを山に向かって進んだ場所。「まさない」という土地です。

IMG_3805

初めて入った集会所なのに、何だか懐かしいような雰囲気でした。たくさんのサロンやイベントがここで開催されたのだなあ、とわかります。開始時間になっても訪問する人がいなかったため、参加ゼロかな‥と諦めていたところへ、ふらりと男性が一人。とても話好きな方で、この仮設の様子や最近の動向について細かく丁寧に教えて下さいました。

「わらびを煮ている途中に来た」

というこの方はフォークソングがお好きだとおっしゃってました。大丈夫、その年代も練習しております!といくつか洋楽も交えて弾いていると、どんどん人が集まってきました。やれ、嬉しい!実は半分以上の方が新居から車でいらしているとのことでした。

IMG_3817

歌や体操、クイズなどのレクリエーションと盛りだくさんの内容をお届けしましたが、大半はこの仮設の経緯や思い出などを皆さんから教えていただく時間でした。わらびを煮ていた男性は、我々が予定している次回の訪問前には転居されるとのことで、別の場所でいつか再会出来たらなあと思います。

15:00- 小槌第八

午後の二カ所目は三枚堂という地域のそばにありました。この三枚堂は小槌第十七や小槌第四のサロンで何年もご一緒していた住民の皆さんが移り住んだ災害公営が近くにあります。終了した仮設の皆さんとすでにお会いする機会を失ってしまったので、いつかどうにかして再結集サロンができるといいなあ、と遠目に公営住宅を見ながら感じました。

IMG_3831

何だか見覚えのある室内と調度品‥と思いつつ、セッティングをしていると、さっそく時間前に数名の方が遊びにいらっしゃいました。

「部屋、匂いがしますね」

と言うと、午前中に調理のイベントがあったことを教えていただきました。お昼ご飯を食べたのに、ちょっとだけおなかすいてきました。

IMG_3840

そろそろ震災から8回目の夏が来る、というこのタイミングで初めて仮設住宅に来てイベント?と怪訝に思われないか不安もありましたが、さらっと自然に受け入れていただき、アシスタントなすちゃんもいきいきと「あんこ椿は恋の花」のあてふりを披露できました。見てください、この笑顔!参加者の方々から万雷の拍手をいただきましたよ。ありがとうございました、またお邪魔します!

6月 04

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/5/12

午前10:30- 安渡第二

いつもは早朝に盛岡市の自宅を出て、大急ぎで大槌町を目指すので慌ただしいのですが、たまたま前日に山田町の仕事が入ったのでついでと言っては何ですが民宿をもう一泊だけ予約してのんびりと出かけました。余裕を持って仮設に向かうことができると、気持ちもゆったりしていいですね!

IMG_3560

安渡第二のサロンにはいつもの皆さんが足を運んでくださいました。最高齢のTさんはまたまた来客のため不参加で残念でしたが、Sさんの娘さんが県北から大槌町に里帰りしていたので、ご同席いただきました。歌の合間には、近頃住民がいっきに増えた安渡の住宅地の話や、町全体の話で盛り上がりました。6月にオープンする、図書館もある複合施設「おしゃっち」も楽しみにしているようでした。どんどん素敵な街づくりが加速するといいですね。

午後13:00- 吉里吉里中

残念ながら参加者はゼロでしたが、空き時間に中学校の運動会を見学したり、タンタンの散歩をしたりとのんびり過ごしました。この仮設も今年度中には住民がいなくなる見通しとのこと。

IMG_3569

15:00- 吉里吉里第二

いつも待っていてくださるS姉さんが集会所前で出迎えてくれました。さっそくタンタンを散歩に連れ出してくれます、ありがたい!開始時間にはお母さんと娘さんの親子一組が初参加!

IMG_3575

娘さんは町内の高齢者施設でお仕事をされているので、お若いのに古い歌を大変良くご存じでした。びっくりするほどです!お母さまからは、娘さんの子育ての苦労話などもあり(その間は娘さんは外にいたタンタンを可愛がってくださいました)楽しい一時間となりました。

4月 16

大槌町「安渡第二」「小鎚第十七」「小鎚第四」2018/4/7

午前10:30- 安渡第二

大槌町の仮設住宅集会所は、これまで何年も地域支援員配置事業所から派遣される職員の方が、サロン前と後に鍵の開け閉めや準備後片付けをしてくださっていました。震災から7年を過ぎた今年の春からは、大槌町社会福祉協議会がこれらを担当することになり、サロンやイベントで集会所を使用する際には社協事務所まで鍵を取りに行って団体自ら開け閉めなどを行うように‥と通達が我々にもありました。3月からの変更だったので、先月は日曜日の朝に宿泊先の民宿を出てから社協事務所に向かったのですが、そこに居合わせた方(対応したのが澤瀬さったので私はお名前を知らず)から

「もし土曜日の巡回だったら、職員の配置を工夫して会場の開け閉めなどはこちらで出来ると思う。相談員が同行するということもあるかもしれない」

といったお申し出をいただき、それならば!とすでに年間計画が出来上がっていた宮古市巡回スケジュールの変更を宮古市社協さんにお願いをして、大槌町の全ての日程を土曜日に変更した‥というのが前提です。

さて、一応安渡第二仮設に到着する前に大槌町社協さんに連絡を入れたところ‥対応してくださったのは先日澤瀬がお会いした方とは別の方だったのですが、鍵の開け閉めは団体にお願いしているから取りに来てほしいということでした。こないだとはちょっと話が違ってきています。当日のことなので取り合えず我々は鍵を取りにうかがい、安渡第二仮設へ行って会場の準備を行いました。しかし‥安渡第二としては初の参加者ゼロでした。うーん‥澤瀬にちょっと公営住宅の辺りを歩いて、誰かいないか見てきて!と無茶ぶりをしてみたのですが、偶然いつもいらして下さる常連のEさんを発見してサロン参加はどうしますか?と聞いたそうなのですが、通達が全くなかったということで、もう午前から午後まで予定を入れてあると断られたと報告がありました。

IMG_4157

ゼロならゼロでしょうがない!!撤収!ということで、あとちょっとで咲きそうな安渡の桜のつぼみを眺めつつ街中へと移動しました。5月には皆さんの元気な笑顔に会えますように。

午後13:00- 小鎚第十七

集会所に入り、さっそく皆勤賞のUさんがおいでになりました。お昼に入った喫茶店「夢宇民」の美味しいおはぎとお茶でまったりとお話をしながら歌でも‥と思っていたら、突然

「俺、今日で最後だこった」

と言われました。Uさん、お引越しが決まったのだそうです。前々から公営住宅への転居の話をうかがっていたのですが、突然で我々もびっくりしました。でもやっと仮設生活が終了して新たな暮らしが始まるのですね、おめでとうございます。

IMG_3250

童謡を歌う会に所属しているNさんもいらして、みんなで一服しながら旅立ちの春について一時間ばかり色々とお話をしました。過去にサロンへいらしていた方々も、今は散り散りになっていますが、何かあればすぐにUさんから連絡が入ってみんなで集まるのだそうです。

「もし新しい会場で良いところが無かったら、うちを提供するから使って!」

といつもの元気な調子でありがたいことを言ってもらいました。何だかお願いする公算が大きいのですが、その時は本当によろしくお願いします!!私は小鎚第十七仮設でUさんの元気や前向きな言葉のひとつひとつにとても励まされて、何とかここまでやってこれた気がします。

IMG_3257

再会を約束して、最後にパチリ。

15:00- 小鎚第四

そして、小鎚第四エコハウスでのサロン開催もこの日が最後とのことでした。

IMG_3262

皆さん、もうじきお引越しなのだそうです。めでたい!大槌町の昔話を最後にたっぷりと聞かせていただきました。特に、山間の集落で育ったSさんからは、お留守番中に浜から塩を売りに来た男の人とのやりとりを教えてもらって、すごくすごく!!面白かったです。

IMG_3263

「知っている人でお茶会を公営住宅でやっている人いるから、電話してみて」

とYさんからアドヴァイスをいただきました。そうですね、本当に仮設サロンの後どうするかを考えて動き出さなければいけません‥頑張らなければ!!皆さん、お元気で。またお会いしましょう。

【その後】

盛岡に戻ってからあらためて大槌町社会福祉協議会の方へ集会所使用のあれこれについて質問させていただきましたが、最初に澤瀬がお話した方へ私からご説明申し上げたところ、土曜日の巡回であれば社協さんで担当していただけるという当初のお話通りに落ち着きました。非常に安心いたしました、ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。

※経緯について備忘録として記述しました

3月 23

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/3/18

午前10:30- 安渡第二

いつもの大槌町内の民宿ではなく、諸事情で宮古市のホテルに宿泊した我々は8時過ぎにチェックアウトして、急いで大槌町社会福祉協議会へ向かいました。というのも、この日から仮設住宅集会所でサロンを開催する際は、主催者が社協へ鍵を取りにいって開錠し、終了後は様々なチェックをしてから施錠するようにと言われたからです。これまでは支援員配置事業所がこれらの業務を遂行していましたが、経年でこのように変化したようです。人手不足、予算不足はどこも頭を悩ませていることなので、協力できることは頑張ってやりましょう!と張り切って出かけました。

そうなると、いつもサロンが終わってもNHKのど自慢を集会所で見てから帰る人のために少々長くとどまらなければならないかな?と思い、町内のコンビニエンスストアで昼食を買い込んだところ、久々に子ども夢ハウスおおつちで働いていた作業療法士さん、そして所長さんにばったりお会いしました。何でも、夢ハウスはこの春に終了することが決まり、今日がお別れ会なのだそうです。会場は我々がサロンを行う仮設に隣接した公民館と言われました。

IMG_3229

スタッフ二人でまず集会所のカギをあけ、暖房を入れ、設営。アシスタントなすちゃんには最高齢の常連さんを自宅まで迎えにいってもらって、と大忙し。窓の外でも、見知った方がバタバタと動き回り、声をかけたら

「ごめん、今日夢ハウスのお別れ会で台所の手伝い!」

と言われました。

「あとで虎舞を見にくるといいよ」

と誘っていただいたので、集まった皆さんにどうするか聞いたところ

「じゃ、行こうか」

とサロン終了後、みんなでそろって遊びに行きました。公民館のホールは近隣の住民、関係者で満杯です。

IMG_3755

サロン参加者のお一人の手を握って入館した私は、そのまま図々しく特等席に座ってしまいましたが、おかげで至近距離にて素晴らしい虎舞を(初めて)見ることができました。大迫力!!そして夢ハウスで何度も遊んだ子供たちが、すっかり凛々しい表情に成長していたのでびっくり。月日の流れ、ですね。

午後13:00- 吉里吉里中

二か月ぶりの吉里吉里中仮設です。時間前、ワゴン車が集会所の前に停車して中から以前参加してくださった方が話しかけてきました。

「ありゃ、今日は歌っこの日だったの。知らなかった。ちょっと用事があるから出られないの、ごめんなさいねえ」

いえいえ、お気になさらず。こんな出来事もあり、もしかしたら今日は参加者ゼロかな?という予感も。しかし開始直前、てくてくと遠くから歩いていらしたお二人が入室してくださいました。

IMG_3236

歌を歌いながら、吉里吉里の昔話を色々とうかがいました。浪板の海岸は昔、とてもきれいな松の木と砂浜が自慢だったこと。そういえば私も幼い頃、何度か父親の職場旅行で海水浴に来ていたことを最近思い出したのですが、松林はかすかに記憶に残っていました。

「吉里吉里の浜は津波前とそれほど変わらないの」

と言われ、いつも犬の散歩に訪れる吉里吉里の砂浜には、時々面白い形の貝殻やバフンウニの殻が落ちているのは昔からなのだなあ、と合点がいきました。

この仮設集会所も、今年の秋には無くなりそう、そうなったら街中の公民館にいらしてね、と言っていただき、この日のサロンはおひらきとなりました。

IMG_3238

お手洗いの壁に貼ってあった昔の吉里吉里の地図です。

15:00- 吉里吉里第二

サロンで使用するお茶っ葉と紙コップが無くなったので、途中のコンビニエンスストアで買い足していたら、吉里吉里第二のSさんから私のスマホにショートメールが入り

「今日の鍵開けはどうなってますか」

と聞かれました。もしかしたら既に集会所へきている?となすちゃんと顔を見合わせて、急いで向かいました。申し訳なかったです。

IMG_3241

サロンには四名の方がご参加下さいました。とても賑やかに、笑い声の絶えない一時間となりました。なすちゃんの不思議なあてふりのオーラ、鉄板ですね!!

活動中、大槌社協の方がいらして様子をご覧になっていたのですが、新年度に向けてどういった形で我々がサロンを継続していったらよいか、ということを相談できたら良いなあと思っていたので、実際の場面をちょっとでも知っていただけて良かったです。帰りの鍵かけもお願いすることができました‥ありがとうございます。