9月 11

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/9/8

午前10:30- 安渡第二

ここ数か月ほど、安渡第二仮設へ向かう前に元住民で現在は公営住宅に独居している97歳の女性Tさんを迎えに行っているのですが、何度か連続で多忙を理由に参加を断られていました。新しい生活のサイクルが出来て、我々のサロン参加が難しくなっていたのかな?と呑気に考えていたのですが、この日は私が直接女性とお話をして、実は私の過失が理由で拒絶していたのだと判明したのです。

春先、地域の公民館で伝統芸能を楽しむ会が催されて、歌と体操のサロン終了後に我々と参加者みんなこぞって移動し、観る機会がありました。Tさんはサロンまで我々の車で移動したので、帰りももちろん送り届けるつもりでしたが、私がTさんと会話を交わしたときに何故か帰りは自分で何とかするから、と言われたような気になっていたのです。しかし、Tさん本人としては我々がイベント終了後に彼女を置き去りにして勝手にいなくなってしまい、すごく苦労して自宅までタクシーで戻らざるを得なかったのだと、切々と訴えてきたのです。

今となっては真相がどうだったのか、というのは関係ありません。こちらの対応が間違ったせいで、Tさんはとても傷ついたという事実だけがあります。平謝りをして、これからもどうかサロンに参加してほしいという気持ちをお伝えしたところ、重い腰を上げて安渡第二までご一緒していただけることになりました。毎月のサロンでずっと楽しく参加していただいていたTさんに、いつの間にか甘えのような、なれ合いのような惰性があったのだなあと、とても考えさせられました。

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大槌町社会福祉協議会の支援員さんがこの日もサロンに同席してくださり、元住民の皆さん総勢6名と一時間ほど歌と体操(アシスタントなすちゃん担当)を楽しみました。お一人は一年以上ぶりにお会いした方なので、とても懐かしかったです。お元気そうで良かった!

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最後、壁に貼られていたイベント写真を参加者のお一人がはさみで切り分けて、写っている方へ手渡していたのですが、サロンに参加していない方へはどう渡そう‥と思案していたので、私がTさんを送り届けるついでに近隣に住む方へ直接届けますよ!と預かりました。そして個別に訪問して手渡したのですが、皆勤賞なのに今日に限っていらっしゃらなかったEさんとお会いして

「今日がサロンだったって、知らなかった!残念!」

と言われました。あらら、すいません‥どうにかして開催日時をお知らせする方法を考えないといけませんね。それにしても黒星続きです、とほほ。

午後13:00- 吉里吉里中

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こちらの仮設は今月いっぱいで全ての住民が退去、閉鎖となる予定と聞いていました。案の定、集会所に足を運ぶ人は皆無でしたが、ぽっかり空いた一時間で社協の支援員さんお二人とじっくり大槌町の近況や仮設での生活について貴重なお話をうかがうことが出来ました。特に、多くの尊い命が失われた旧役場の取り壊し問題に関して、盛岡市にいる我々にはわからなかった大槌町に住む人の本当の気持ちが聞けて、本当に良かったと思います。

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15:00- 吉里吉里第二

長年通い続けて馴染み深い吉里吉里第二ですが、念のため常連のSさんにショートメールを送ったところ

「え!今日でしたか」

とやはりご存じなかった様子。しかしさすがの行動力と瞬発力、メールから数分後にご自宅から大急ぎで会場まで来てくださいました!汗だくのSさんを交えて、支援員さんたちと再びお話をしました。仮設から公営住宅に移り住んでから一年近く、Sさんの新たな暮らしもやはり悩みは多いようです。2011年の津波から長い年月が経っていますが、生活再建がなかなかうまく進まない人は多くいます。年月と共に老いも進み、周囲の状況も激変したせいでより立て直しにくくなっていると言えます。

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音楽療法士としてはサロン開催ということしかできませんが、できるだけ長く寄り添い、悩みを開示できる場所造りを続けていけたらと思います。

9月 06

大槌町「安渡第二」「大槌仮設」「小槌第8」2018/8/11

午前10:30- 安渡第二

前回の安渡第二サロンで、参加者の一人から

「ずっと前に孫と一緒に来た時、写真とってたでしょ?あの写真欲しいんですけど」

と相談されました。大槌町の活動が軌道に乗り始めた6年前、この方とお孫さん(男の子)がよく一緒にいらしていたのですが、津波でお父さんを亡くしたせいかずっとアシスタントなすちゃんにべったりくっついていたのが記憶にありました。早速、パソコンからデータを取り出して盛岡市のキタムラでプリントアウト、額装しました。お渡ししたらとても喜んでいただけて、良かったです。

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この日の主な話題は潮干狩りでした。大槌町の隣の集落、片岸の出身の方から当時の潮干狩りでゲットできた珍しい貝の種類についていろいろと教えてもらい、とても興味深かったです。

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隣接する安渡公民館ではイベント準備などで賑やかでしたが、他にも地元の床屋さんが音頭を取って夏祭りを企画しているとのことで、どんどん活気が出てきた安渡でした。

13:00- 大槌仮設

現地に到着して驚いたのは、この日ここの担当をしてくれる社協の支援員さんが懐かしい小槌第17の担当さんだったことです。お元気そうで良かった!積もる話もあったのですが、時間になっても住民さんどなたもいらっしゃらなかったことで、勧誘に回っていただきました。

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1時半近くになってやっと、数名の方が集会所へ顔を出してくださいました。最初に訪れたお一人とは数分ほど楽しくお話ができたのですが、すぐ昼寝に戻ってしまい‥入れ替わりで元住民さんが歌を歌いにいらしたので、珍しくフォークソングなどを何曲か演奏しました。

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いつもサロンでは昭和初期から30年代あたりが中心なのですが、村下孝蔵や松山千春あたりを弾くのがとても新鮮に感じられました。震災から8年も経過しているから、どんどん年齢層も変わってきているのかもしれませんね。

15:00- 小槌第8

こちらも午後の社協チームがあちこち勧誘に回ってくれました。もともと、小槌地区を長年担当していたというお二人なので、住民の方々とも意思疎通バッチリでした。頼もしい!!

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前回の訪問をおぼえていてくださった方が、アシスタントなすちゃんに

「こないだ面白かったからまた踊って!」

とリクエストをする場面があり、前回とつながったなあとしみじみ思いました。こうやって一回一回が積み重なって、この場所でのサロンが皆さんと我々にとっての馴染みの空間になっていくのだと思います。ほかの場所もそうやって長年積み重ねてきました。

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しかし他の場所と大きく違うのは、そろそろ仮設団地自体が解消される時期がそこまで近づいているということです。あまりサロンを開催する時間が残されていないのです。仮設解消のあと、うまく皆さんとまたつながることができるのかどうか、不安は尽きませんが、次回も頑張って楽しんでいただこうと思います。

8月 08

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/7/14

午前10:30- 安渡第二

早朝に盛岡を出発して、大槌町に到着したのが10時過ぎ。安渡を含め、どんどん大槌町の街並みが変化していくのが分かります。旧役場の解体を公約に掲げて当選した現町長による強いリーダーシップでいったんは解体工事が始まったものの、アスベスト問題やら何やら問題が噴出した例の建物も、新しいピカピカの施設に挟まれて何だか居心地がわるそうです。辛い思い出を早く忘れたいという解体推進派と、震災以降として保存をするべきという慎重派とのきちんとした話し合いが実現して、なるべく多くの人が納得する形を模索してもらいたいものだなあ、と盛岡市民としては思います。心の問題の解決は決して急いではいけない気がします。

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安渡第二にお邪魔すると、大槌町社協さんが既にいらしていて、この日のサロンには職員さんが同席してくださるとうかがいました。我々の行っているサロンの実態を見ていただくのはとてもありがたい機会です。取り計らって下さった社協さんには心より感謝申し上げます。

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前の週に宮古市田老で買った駄菓子をお茶うけに、皆さんでお茶会をしながら昔の大槌町の思い出についてうかがいました。YouTubeで拾ったドライブレコーダーの録画に、津波前の大槌町内の映像があり、皆さんとても懐かしそうでした。また、参加者のお一人から

「数年前、この集会所で孫と一緒の場面を写真にとってもらったけど、あれを引き延ばしたものが欲しい」

と言われました。津波で全ての家財道具を失った方は、思い出のアルバムも写真も手元に残っていません。仮設住宅での暮らしも、あとで大事な思い出となります。我々の活動中の記録写真が、皆さんの大事な記憶となるのであれば、とてもうれしいことです。

午後13:00- 吉里吉里中

こちらの会場にも社協さんが入って下さいました。残念ながら、住人の方のご参加はお一人のみでしたが、ブロマイドを頼りに昔の流行歌を思い出していただきつつ、多くの歌を歌いました。

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かつて大槌町にあった洲崎海岸という浜辺の潮干狩り映像を見ながら、おいしい貝と料理方法についてたくさんの知識を披露していただきました。ありがとうございます!

15:00- 吉里吉里第二

お馴染み、吉里吉里第二(浪板)仮設です。すっかり住民もいなくなった団地で、ひっそりと数名でサロンを行いました。社協さんはここの方々とツーカーなので、やり取りが親密で面白かったです。

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ニュース映像で釜石市内の昔の光景などを映したのですが、隣町なのでとても馴染みが深かったようです。特に橋上市場は私もおぼろげな記憶しか無いので、皆さんのエピソードは興味深くうかがいました。

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最後はお兄さんの楽しい体操「恋の山田線」を皆さんと踊りました。

7月 09

大槌町「安渡第二」「大槌(柾内)仮設」「小槌第八」2018/6/16

午前10:30- 安渡第二

毎月楽しみにしている安渡第二にお邪魔しました、早朝の出発も何のその!何とこの日は初めての方と数年ぶりの方が来てくださいました。

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「面白いから一緒に行ってみよう」と常連さんがお声かけくださったそうです、ありがたや。そして右端の方は小槌第五仮設で長年サロンに参加してくださっていたMさん。元々の家があった安渡地区に家を再建して戻ってこられたそうです。我々を忘れずにいてくださったことに心から感謝の気持ちです!

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数か月前に安渡公民館で開催された虎舞の映像を見ながら、皆さんに安渡の思い出をうかがいました。海辺の皆さんは本当に地元愛が強いのだなあ、と痛感。勇壮な舞も見ごたえがありました。

午後13:00- 大槌(柾内)仮設

さて、午後からは初めてうかがう場所が二カ所続きます。まずはいつも泊っている民宿「六大工」の川向うを山に向かって進んだ場所。「まさない」という土地です。

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初めて入った集会所なのに、何だか懐かしいような雰囲気でした。たくさんのサロンやイベントがここで開催されたのだなあ、とわかります。開始時間になっても訪問する人がいなかったため、参加ゼロかな‥と諦めていたところへ、ふらりと男性が一人。とても話好きな方で、この仮設の様子や最近の動向について細かく丁寧に教えて下さいました。

「わらびを煮ている途中に来た」

というこの方はフォークソングがお好きだとおっしゃってました。大丈夫、その年代も練習しております!といくつか洋楽も交えて弾いていると、どんどん人が集まってきました。やれ、嬉しい!実は半分以上の方が新居から車でいらしているとのことでした。

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歌や体操、クイズなどのレクリエーションと盛りだくさんの内容をお届けしましたが、大半はこの仮設の経緯や思い出などを皆さんから教えていただく時間でした。わらびを煮ていた男性は、我々が予定している次回の訪問前には転居されるとのことで、別の場所でいつか再会出来たらなあと思います。

15:00- 小槌第八

午後の二カ所目は三枚堂という地域のそばにありました。この三枚堂は小槌第十七や小槌第四のサロンで何年もご一緒していた住民の皆さんが移り住んだ災害公営が近くにあります。終了した仮設の皆さんとすでにお会いする機会を失ってしまったので、いつかどうにかして再結集サロンができるといいなあ、と遠目に公営住宅を見ながら感じました。

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何だか見覚えのある室内と調度品‥と思いつつ、セッティングをしていると、さっそく時間前に数名の方が遊びにいらっしゃいました。

「部屋、匂いがしますね」

と言うと、午前中に調理のイベントがあったことを教えていただきました。お昼ご飯を食べたのに、ちょっとだけおなかすいてきました。

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そろそろ震災から8回目の夏が来る、というこのタイミングで初めて仮設住宅に来てイベント?と怪訝に思われないか不安もありましたが、さらっと自然に受け入れていただき、アシスタントなすちゃんもいきいきと「あんこ椿は恋の花」のあてふりを披露できました。見てください、この笑顔!参加者の方々から万雷の拍手をいただきましたよ。ありがとうございました、またお邪魔します!

6月 04

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/5/12

午前10:30- 安渡第二

いつもは早朝に盛岡市の自宅を出て、大急ぎで大槌町を目指すので慌ただしいのですが、たまたま前日に山田町の仕事が入ったのでついでと言っては何ですが民宿をもう一泊だけ予約してのんびりと出かけました。余裕を持って仮設に向かうことができると、気持ちもゆったりしていいですね!

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安渡第二のサロンにはいつもの皆さんが足を運んでくださいました。最高齢のTさんはまたまた来客のため不参加で残念でしたが、Sさんの娘さんが県北から大槌町に里帰りしていたので、ご同席いただきました。歌の合間には、近頃住民がいっきに増えた安渡の住宅地の話や、町全体の話で盛り上がりました。6月にオープンする、図書館もある複合施設「おしゃっち」も楽しみにしているようでした。どんどん素敵な街づくりが加速するといいですね。

午後13:00- 吉里吉里中

残念ながら参加者はゼロでしたが、空き時間に中学校の運動会を見学したり、タンタンの散歩をしたりとのんびり過ごしました。この仮設も今年度中には住民がいなくなる見通しとのこと。

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15:00- 吉里吉里第二

いつも待っていてくださるS姉さんが集会所前で出迎えてくれました。さっそくタンタンを散歩に連れ出してくれます、ありがたい!開始時間にはお母さんと娘さんの親子一組が初参加!

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娘さんは町内の高齢者施設でお仕事をされているので、お若いのに古い歌を大変良くご存じでした。びっくりするほどです!お母さまからは、娘さんの子育ての苦労話などもあり(その間は娘さんは外にいたタンタンを可愛がってくださいました)楽しい一時間となりました。